中毒データベース検索システム  (最新データ確認日:2013年4月18日)


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項目名 内容
[番号] 0087
大分類 食品
タイトル 塩・醤油
分類番号 I021
小分類 塩 醤油
性状・成分 醤油は18~20%の食塩を含有
[作用の概要]
薬理作用
毒作用 細胞外液が高張となり、細胞内液の移動を誘発
脳細胞の脱水を生じ、中枢神経系を障害する
脳細胞の萎縮により脳血管が拡張し、クモ膜下や硬膜下出血を
きたすことあり
体内動態
吸収 経口、直腸、皮下投与で速やかに吸収
分布
代謝・排泄 90~95%が尿中に排泄
半減期
蛋白結合
中毒量
致死量 塩化ナトリウム:
  ヒト推定致死量 0.5~5g/kg(1~3g/kg)
  致死的ナトリウム血中濃度185mEq/L以上
  中毒症状発現量 0.5~1g/kg(成人30g=茶匙1.5~2杯)
  中枢神経系症状発現ナトリウム血中濃度 150~160mEq/L
醤油:ヒト推定致死量 2.8~25ml/kg
死因
その他
[症状の概要] 1.一時に大量摂取すると消化管の刺激、神経系障害、循環系障害、
 ショック、溶血、肝・腎障害をおこし致命的中毒を生ずる
2.症状は数時間以内に発現
中枢神経 興奮、めまい、痙攣、昏睡、頭痛
瞳孔
呼吸器 過呼吸、肺水腫をきたし呼吸停止
循環器 頻脈、低血圧、後には脳浮腫、末梢の浮腫
消化器 嘔吐、下痢、口渇
電解質・代謝
腎・泌尿器 尿細管壊死による腎障害
体温 発熱
皮膚
神経・筋
血液
その他
[治療の概要]
全身管理 12時間以内であれば5%dextrose静注による排泄促進
血中のナトリウム濃度の上昇を防ぎ、痙攣、低血圧、ショック対策
催吐 摂取後30分~2時間以内は有効
胃洗浄 早期に胃洗浄
吸着剤 活性炭には吸着しないので無効
下剤
強制利尿 強制利尿はすすめられない
血液浄化法 小児には腹膜透析が有効、血液透析も有効
拮抗剤・解毒剤
その他
[その他一般]
禁忌
合併症の処置
その他
[参考文献] 急性中毒処置の手引
[参考症例]


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